経営者インタビュー 「未来の社会を笑顔にする会社」
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ボディサイコロジスト / おのころ心平

人は一人では病気にはなれない

健康の超自己防衛時代の生き方

私が主宰する自然治癒力学校では、自然治癒力を高めるために、自分の体質や心質を一人ひとりに自覚してもらうような、ココロとカラダをつなぐセルフケアを一緒に学んでいます。
薬などにそんなに依存しなくてもいいように人生に結びつく「健康創造学」を学んでいます。自分の健康を守るというよりは、自分の健康を創造するという観点で講演会やワークショップ等をしています。
日本は人口減少社会です。人口が2005年から減っていますね。世帯数もどんどん減ってきて、20~30年後には、人口が半減しちゃうという予測もされています・・・。今までの福祉政策や医療政策は、経済規模、人口増加とともに右肩あがりを前提で考えてきましたが、それが通用しなくなってきています。

国民医療費は38兆円とも言われていますが、健康保険組合は今や多くの割合で赤字経営。それはすべて、子どもたち世代にしわ寄せしているのです。30年後の子どもたちは自分たちは満足な医療を受けられるかどうかわからない上に、前世代の負の遺産を払い続けることになります。本当に申し訳ない構造になっているんですよ。

セルフケアを実践し、自己責任の上で医療と向きあう「大人の健康学」、そういう生き方ができる人をつないでいくこと。それを自然治癒学校ではしていきたいんです。
さらには保険のきく医療だけではなく、カウンセリングやアロマなどセラピーや代替・補完健康に関わるいろんな情報も提供しています。

人はひとりで病気になれない

「人は一人では元気になれない」といつも話してるんです。
人は、誰かの励ましや、誰かの支えが必要なんです。

しかし僕に言わせれば、
「人は一人では病気にはなれない」とも言えるんです。
病気の裏には、ほとんど人間関係のストレスがあります。
誰かと「関係性」があるんです。例えば家族とか、社会における
いろんな人との関係、もっと広げると国のあり方との関係・・・
僕は、その関係性のズレが、病気をつくっていると考えています。
個人がいる環境との関係性は、健康創造に大きく関与すると
思うからこそ、セルフケアを伝えているんです。

医療に、選択肢を。

選択肢のない状況は、人を無自覚にさせます。現代西洋医学=保険医療の構図である日本の制度においては、医療はお医者さん任せになりやすい。自分のカラダの体質、あるいは性格の心質などに目が向かないまま、一方的に受け身な医療になりやすい。すると、みずから積極的に健康創造をするという発想にはなりにくいですね。

現代に生きる人は、健康診断や人間ドックなど、社会や世間が決めた基準から自分が外れていると「自分はダメなんだ」と自分を責めます。人は「ほかにも選択肢がある!」ってわかるだけで、なんとなく元気が出てくるものです。だから僕は、医療においても、ココロやカラダに症状がでてきた時に、「様々な選択肢があるんだよ。」ということを伝えていきたいんです。
2008年に自然治癒力学校ができるまでは、対個人での健康カウンセリングを2万件以上やってきてました。その中で、個人個人の問題では完結できない病気が、本当に多くなっていることに気づきました。例えば生活習慣病。これは習慣から出てくる病ですから、その人のココロの癖、カラダの癖が原因です。でも、往々にして、そのココロやカラダの癖をつくっているのは社会生活における人間関係や社会規範に対する自らの行動なんです。

社会に対する個人のあり方の行き詰まりが病気をつくっているとするならば、個人の個性に合わせた選択肢が豊富な社会というのは、それはそのまま、病気を減らすことにつながっていると思うんです。

尊敬する人がくれた原点

サッカー少年だった私は、10才の頃、肝臓の病気になりました。僕にとっては病気になったこと自体よりも、その病気が治っていくプロセスが原点です。
大好きだったサッカーが、急にできなくなっちゃって、しかも隔離されて、本当に絶望感がありました。病室に閉じ込められる中で、幼い僕は「もうダメなんだ」って思いました。周りからもらった千羽鶴さえプレッシャーだったんですよ(笑)
唯一の希望を持てたのが、サッカー選手の釜本邦茂選手からの色紙でした。
裏には「僕も同じ病気だった。この病気は、必ず治る病気だから、早く治ってグランドに立ってください」と書かれていました。あの尊敬するサッカー選手と同じ病気だったこと自体が奇跡だと思うんですが、それ以上に「この病気、治っていいんだ」って、僕の大きなスイッチが入ったんです。これは今思えば、内側から治す「自然治癒力スイッチ」でした。病気を治してもらうんじゃなく、自分から「治っていい」という許可を出す。
そしてそれは僕だけじゃない。みんな、スイッチを持ってるんだ!ということに気づいたんです。

病気は才能

心理学の先生から学んだことがあります。
人は生まれたときは、光の球のような存在だと。
でも生きて成長していく中で、様々な傷を受け、
球はだんだん傷ついていく。何もなければ、球は動きませんが、
何か力を受けたときに、球は動き出します。
ずっと傷を耐えている状態では、方向性が決まらないけれど、
その傷と面と向かった時に、光の球はその方向性を見出す。
その時はじめてココロの傷は才能に変わる、と聞きました。
「すごい!!そんな考え方が出来たら、この世にマイナスはないな!」
と思えたんです。
僕はココロと同じようにカラダもそうなんじゃないかと考えました。
カラダだって傷ついて時に痛みを起こし、
時に病気という診断を受ける。でもそこから、
本当に自分らしい生き方がスタートする人とたくさん出逢ってきました。

そもそも人類史上、病気と言うのは
一度もなくなったことはないじゃないですか。
だから、病気にも何か意味があると考えた方が、
より前向きになれるように思うんです。

がんは、間違いではない…「場違い」なのだ

がん細胞は、場違いなだけなんです。その存在に間違いではないけど、場にマッチしていないんです。

そもそも細胞というのは、環境が整えば増えようとします。栄養状態に比例して増殖する働きがあるんです。そして増えること自体は、細胞としては正常なわけです。間違ってはいないんです。細胞からすると、逆に、「体内」という異常に調和のとれた状態こそが特殊空間なんです。カラダの内側では一つの細胞だけが増えることは、困っちゃいますね。だから、がんって「場違い」なんです。外にいれば正常なんだけど、内ではやっちゃいけないこと。「場を読んでいませんよ」という。

自分は間違ってはいないんだけど、その環境にいるからズレが起こる。がんの人をみると、そういうケースが非常に多いんです。自分の行動が、外部とマッチしない状態では、その行動や思いは内側に表現されて、体内にどんどん増殖してしまうんです。こういう場合、カウンセリングの中で、職場や環境を変えたほうがいいんじゃないですか?という声かけをさせてもらうことがあります。生活環境を変えていくことで、がんが縮小していく人も少なからずいます。

病気を治すということは、健康を上書きすること

病気が悪いモノ、医者に任せるモノ、となるとそこで思考が止まってしまうんですが、一歩進んで、なぜこの状況で、この病気をなったのかを考えていく時、実は、病気が教えてくれる「その背景にある関係性」が見つかるんです。
この関係性から、病気を発症した理由も見えてくる。…病気にならざるを得なかった家族との関係、職場との関係、自分自身との関係…。ここはお医者さんもどうにもしてくれませんね。自らの行動でその関係性を変えていくしかない。私がしてきたカウンセリングは、病気からのメッセージをもとに、関係性を新しく創造していくための行動療法。人は生まれた時から、創造力(想像力)が備わっていますから、その力を自然治癒力にチャージするんです。

外側からのドクターの措置も大事ですが、本質的に病気を治そうとするとき、自発的な力が必要だと私は思うんです。確かに緊急時に、がんは切除した方がよいです。
ですが、その前にがんを生み出した自分がいますね。その自分が持つ、がんを生み出す力というものをいい方向に転換しないと、本当に治ったことにならないんじゃないかなと思うんですよ。がんを切り落としたとしても、がんになった体験・記憶はカラダには刻まれています。治すことは、いっさいがっさい病気を消し去ることではない。そう考えると、健康は日々上書きしていくしかないんです。例えば糖尿病でいうと、糖尿病を無きものにする働きではなくて、糖尿病を克服し、それを上回る自分になっていく。つまり、カラダの能力開発、克服する力を創造していくということです。

伝えたいこと

受動的で医者任せ、薬はいっぱいもらって
医療費をどんどん使った方がお得…そういった医療のあり方を
次の世代に残したくないなって思っているんですよ。
これからは健康保険制度のしくみが変わらざるを得ないでしょうし、
どんどん健康のために個人的負担がかかるようになってくるはずです。
医療のあり方は、医師会、厚労省、大学病院、学会からは
変わっていきません。今の患者と未来の患者が
選択肢を持てるような医療のあり方を根底から変えていく
唯一の方法は、患者が賢くなることだと思っているんです。
自然治癒力学校では、患者が賢くなることが、
医療を変えていくと伝えています。
「医者をその気にさせる患者」が増えることで、
結果、医療費は抑えられると思うんですよね。
この人を助けたい!救いたい!と医者を本気にするような患者さん。
「わたし、がんですが・・・何か?」と
威風堂々とした風格をもった患者さんが増えたら、
医療現場はよりクオリティが向上し、そうした「医療文化」が
後世に残ってゆくと思うんです。

子どもたちに何をのこすべきか

これからの子どもたちに、僕たちができることは、幸せの手本を見せてあげることだけだと思っています。世の中は工夫次第で、幸せにしていけるんだぞ!って。

医者でもない素人が工夫次第で病院を創れちゃうという事実。これ、僕は本気でやろうと思っています。無難に生きるのではなくチャレンジして、後世にもっといい選択肢をのこせる大人の姿。そういう姿を子どもに見せたい。あんな大人になりたいな!って、それを見た子どもたちに生き方のバトンタッチができると考えています。

おのころ心平 さんのMERRYメッセージ
http://justsmile-merry.com/?s=9653

取材 : 森田 大輔、黒川 洋司 ▲PAGE TOP